2012年2月10日金曜日

世界を変えることはできないというほぼ事実となっていることへどう向き合うのか。熱い気持ちにさせてくれる。 「僕たちは世界を変えることができない。but we wanna build a school in cambodia.」

番外編として、おススメの映画を紹介します。もちろん、模擬国連をやっている人におススメのものです。模擬国連をやっている人間には、会議は何も世界を変えない、ただの自己満足じゃないか、という問いが突き付けられ、意識しないといけない。考えさせられる。そのテーマにぴったりの1本。元々の自分のブログに載せたものを再編集します。


【ポイント】
1、ふとした気持ちでカンボジアに学校を建てようと思った大学生の物語
2、学生、特に、国際問題に取り組みたいと思う学生には本当におススメ。大学生としての生き方のヒントにもなる。全ての大学生に見てほしい
3、世界を変えることはできないというほぼ事実となっていることへどう向き合うのか。熱い気持ちにさせてくれる。大人の感想が知りたい。
4、出てくる「僕たちは世界を変えることができない」「歩み」「青空」の3曲は本当にいい曲です。

早稲田松竹 27日 1245

向井理のための映画じゃないかなぁ、と少し不安だったので、興味があったけど、通常の上映には行かなかった。名画座での上映ということで、行ってきました。

実話を基にしたらしい。

1浪で医大に入った主人公。

「探していた。ありきたりな毎日を変える何かを」
郵便局のポスターでカンボジアに小学校を建てることを目指す。30万が必要。

なんとなく集まる大学生、カンボジアを見たことがない。
行ったことがない、なら、行くしかない!

きれいな映像。HIV・エイズの現状、売春、母子感染。その中でも、
「生きる希望が湧きました」

ポルポトの独裁、トゥールースレーン刑務所、キリングtree、ガイドの過去。

学校ができても…物をあげる?
日本における「ケーキバイキング」という掲示とのギャップ。
浅いところ、上から目線、ネットでたたかれる。

「中途半端な覚悟なら、医者もボランティアも辞めてしまえ」

サークル分裂。

就職活動に有利、自己満足?なんでカンボジア、日本は?どうしたい?たった1ドルで変わるのか。

「俺たちがやりたかった事って何?」

テレクラ、葛藤。

笑っていたから笑ってくれた、笑っていないといけない。
同じ世界。世界はびくともしない。

誰かのために何かをするよろこび。さらけ出す。
夢と現実。

薄れていくのかも、忘れていくのかも。

「あの日、あの瞬間、子ども達が笑って、僕たちが笑ったことは事実だ」

3曲、この映画には出てきます。どれもサイコーの曲なんです。

銀杏BOYZ 「僕たちは世界を変えることができない」


RAM WIRE 「歩み」


THE BLUE HEARTS「青空」







何にも頑張ってやることのない大学生が、何かやりたいという軽い気持ちで始めたカンボジアに学校を建てるという試み、それを巡る話。

カンボジアの勉強にもなるし、大学生として、国際問題を取り組むことについても主題となっている。全然ゆるくない、デリヘルまで持ち出すえげつなさがリアリティを出している。こんな大学生いるわぁ、と何度も思った。

金髪でもいろいろ考えていたり、何かしたいと思っているのに、なんにもできなかったり、世界には本当にたくさんの問題があるのに、なんで1つの問題にだけ注目するのか。日本でも困っている人はたくさんいる、ただの自己満じゃないか、学校を建てたからって何が変わるのか、国際問題に取り組む大学生がぶち当たる疑問、そして、何をすればいいのか分からない大学生活、その中のドラマは大学4年には深く深く突き刺さる。

いろんな種類の大学生が出てくる。クラブで遊んでいるだけ、ただただまじめ、何もしない、バイトだけ、サークルだけ、どれが正しいかとは言えない。

別に大学生がみんなカンボジアに学校を建てればいいわけじゃない。大学生活とそれにつながる将来をどう生きるのか、考えるべき問題を考えるきっかけを渡す。大学生、特に国際協力をしたい大学生には本当におススメ。大人に受け入れられるのかなぁ、とも思ったほど、若者の映画でした。☆5つ。



思うことがあったり、良いと思ったり、反論があったり、おかしいと思うことがあったり、質問があったり、言いたいことがあったり、同意があったりしたら反応をして頂けると幸いです。なるべくというより出来る限り私も反応します。
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2012年2月8日水曜日

“引き”の交渉の5つのポイント 「話した量が少ないほうが最後に勝つ」「打ち負かすのではなく、包みこむ」「「意見は違って当たり前」と知っておく」「大声で話さず、やや小さめの声で話す」「沈黙は相手に破らせる」


【ポイント】
1,“引き”の交渉の5つのポイントを紹介します
2,次回は、“引き”の交渉と“押し”の交渉の具体例を比較していきます

また、更新が遅れました。申し訳ないです。

今回は、前回の“引き”の交渉の大切さを説明したのを受けて、その“引き”の交渉についての説明をしていきます。“引き”の交渉のポイントを、ある本の格言を通して説明し、その具体例については、次回、“押し”の交渉の具体例と合わせて紹介していきます。

それでは、“引き”の交渉のポイントです。今回は、『死ぬまで仕事に困らないために20代で出逢っておきたい100の言葉』という本の中に、“交渉”のカテゴリがあり、その言葉の中で、“引き”の交渉のポイントを突いたものがいくつもあったので紹介し、それを“引き”の交渉のポイントの説明として進めていきます。その言葉とは5つ。11つ説明していきます。

1,話した量が少ないほうが最後に勝つ
「まくし立ててくるような相手はまさにカモだ。あなたは結論だけ囁けばいい」(P154

話し続けることが、相手を納得させる方法だと感じやすい。自分の意見を言わないと、相手にわかってもらえないと考えることが原因にある。でも、そうではない。どれだけ相手に話を聞いたのか、ということが交渉が進むにつれて鍵になってくる。たくさん、あいての話しを聞けば聞くほど、矛盾は突きやすくなるし、自分の妥協の最終ラインを隠したまま、相手のラインを探る事ができる。

2,打ち負かすのではなく、包みこむ
「勝ち負けは長期的には必ず両者負けになる。両方とも勝てる方法がきっと見つかる」(P156

相手を知識や論理に寄って打ち負かし、自分の意見を通すことができたら、それはそれは気持ちが良いかもしれない。でも、その打ち負かされた相手には負の感情が残り、勝った方にもイヤーな目線がつきまとう可能性がある。そして、次の交渉でそのしっぺ返しを食らう可能性もある。だからこそ、共生の道を探ることが大切。

3,「意見は違って当たり前」と知っておく
「最初から満場一致になるほど、危険な交渉はない。満場一致はもう一度やり直し」(P158

1つ前の言葉にも近いものがある。意見を変えさせるのではなく、意見の融和を計る事が大切。その道はきっとあるし、それが出来なくなった時、すべてが終わる。

4,大声で話さず、やや小さめの声で話す
「交渉も声を大きくして有利になることなど1つもない。自らの器の小ささを露呈するだけである」(P168

小ワザの一つかもしれない。小さい声で話す方が相手の心に届く。内緒話を大声でしないように。

5,沈黙は相手に破らせる
「あなたの交渉がいつも不利になってしまうのは、耐えられない沈黙を破るために発した余計なひと言なのだ」(P170

会議の終盤になればなるほど焦ってしまう。終盤の交渉は難しいからこそ、交渉が進まず、沈黙が起こることがある。その時に自分から話すが、相手から話すかに寄って、大きく最終的な結果に影響する。とりあえず、口火を切りたくなったら心のなかで10数えてからにすることをオススメする。それからでも遅くはない。



この5つが“引き”の交渉のポイントです。次回は、この5つのポイントを実際の交渉にどう生かすのか、ということを“押し”の交渉と“引き”の交渉を比較しながら説明していきます。



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